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閑話
(一勝一敗だ・・・)
由紀恵は自分に言い聞かせた。さきほど、プールで負けた悔しさが頭から離れようとしない。考えれば考えるだけ屈辱を感じてしまい、悔しくて泣きそうになる。だから、言い訳をして、自分を納得させてた。だからこそ、もう一度勝負しなければいけないと思った。勝たないと、自負心を支えきれない。一度転がりだした負けん気はさらに加速していく・・・
一方で、気持ちは真希も同じだった。リベンジに成功させたとはいえ、まだ並んだだけ。胸のつっかえは取れていなかった。本来の余裕と自信を取り戻すためにもう一度・・・。普通の女ならこうはならないだろう。痛み分けでも納得できたのかもしれない。あの女だから負けたくないのだ。
2人は出会ってはいけなかったのかもしれない。しかし出会ってしまった。だからこそ。・・・
((決着をつけないと!!!))
序章は終わった。